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日常的に課金プレイするのは
ゲーマーの約1割
“予算を決めて課金”ゲーマーは
「日々の充実感」、
“まとめて課金”ゲーマーは
「さらなる没入感」を求めて課金

2019.03.14ゲーマーライフスタイル調査

今回は、ゲーマーの『課金の仕方』にフォーカスし、彼らのライフスタイルや消費動向を明らかにしたいと思います。

【調査結果サマリー】

■日常的に課金プレイするゲーマーは13.5%と、約1割程度

⇒ゲーマーの51.5%と半数以上が課金経験ありと回答

■「予算を決めて課金」ゲーマーは30~40代で64.7%
「まとめて課金」ゲーマーは10~20代で60.6%

■「予算を決めて課金」ゲーマーはゲームで日々のストレス解消
「まとめて課金」ゲーマーはひとつのゲームタイトルへの
コミットメントが高い

⇒ゲームする時間を待ち望む「予算を決めて課金」ゲーマー

⇒“課金どころ”をおさえて楽しむ「まとめて課金」ゲーマー

■「予算を決めて課金」ゲーマーは「充実感を得る」こと
「まとめて課金」ゲーマーは「一時の現実逃避」にお金を使う

⇒充実感や感動を常に求めている「予算を決めて課金」ゲーマー

⇒一時だけでも夢中になれるものを求めている「まとめて課金」ゲーマー

【調査の概要】

調査対象:全国10~40代男女

サンプル数:2000サンプル

※国勢調査の性年代構成に準じる

調査時期:2018年11月

調査手法:インターネット調査

日常的に課金プレイするゲーマーは13.5%と、
約1割程度
⇒ゲーマーの51.5%と半数以上が課金経験ありと
回答

ゲーマーに課金経験を聞いたところ、ゲーマーの51.5%が課金経験があると回答。しかし、「課金してプレイはしたことがあるが、ほとんど課金はしない」と、課金経験があるという程度のゲーマーは38%であり、日常的に課金をしているゲーマーは13.5%と1割程度でした。
課金スタイルとして、「ほぼ毎月予算を決めて課金する」ゲーマーは、6.8%、「気に入ったゲームをプレイするときだけ、まとめて課金する」ゲーマーは6.7%と、同じ規模でした。【グラフ1】
同じく“課金プレイをするゲーマー”ですが、「予算を決めて課金する」ゲーマーと、「まとめて課金する」ゲーマーで、それぞれにどのように違いがあるのかを今回は探ってみたいと思います。

「予算を決めて課金」ゲーマーは
30~40代で64.7%
「まとめて課金」ゲーマーは10~20代で60.6%

まずは、性年代別のデータを見ると「ほぼ毎月予算を決めて課金する(以下、予算を決めて課金)」ゲーマーで多かったのは男性30代26.7%、男性20代17.1%でした。「気に入ったゲームをプレイするときだけ、まとめて課金する(以下、まとめて課金)」ゲーマーは、比較的全性年代層に均等に存在しましたが、最も多かったのは、男性20代で21.2%、女性10代で15.4%という結果でした。
年代で見ると「まとめて課金」ゲーマーは10~20代の若年層で60.6%を占め、「予算を決めて課金」ゲーマーは30~40代で64.7%を占めており、世代的に違いが見られました。【グラフ2】

「予算を決めて課金」ゲーマーはゲームプレイ
することで日々のストレス解消
「まとめて課金」ゲーマーはひとつのゲーム
タイトルへのコミットメントが高い

好きなジャンルでは「RPG(ロールプレイングゲーム)」「アクションゲーム」などは、「予算を決めて課金」ゲーマー「まとめて課金」ゲーマーともに高い傾向ですが、特徴的なのは、「予算を決めて課金」ゲーマーでは「バトルロワイヤルゲーム」や「シューティングゲーム」が好まれ、「まとめて課金」ゲーマーでは「音楽ゲーム」が高い傾向が見られました。【グラフ3】

また、ゲーム全般に対する考え方や行動を見てみると、「予算を決めて課金」ゲーマーは、「ゲームをすることでストレス解消になる」「ゲームができる時間をとても楽しみにしている」「ゲームをする時間が1日の自由時間の中で多い」などがゲーマー全体と比較し高く、一方「まとめて課金」ゲーマーは「長く続けているゲームがある」「自分はゲーマーだと思う」「課金はしないと思っているが、ついついしてしまう」などの項目がゲーマー全体と比較し高い傾向でした。【グラフ4】

「予算を決めて課金」ゲーマーは好きなジャンルも幅広く、日々のストレス解消としてゲームをプレイすることが楽しみとなっています。ゲームが欠かせない存在となっていることが窺えます。
「まとめて課金」ゲーマーは、ひとつのゲームタイトルへのコミットメントが高く、長く続けているからこそ、ここぞという“課金どころ”を自分なりにおさえ、メリハリをつけてプレイしているようです。
また、「まとめて課金」ゲーマーは「課金はしないと思っているが、ついついしてしまう」や「自称ゲーマー」の項目も高く、以前分析した“自称ゲーマー”像(“マニアックでオタク的”とはかけ離れている現代の『ゲーマー』像)の特徴とも重なる結果となりました。

「予算を決めて課金」ゲーマーは
「充実感を得る」こと
「まとめて課金」ゲーマーは
「一時の現実逃避」にお金を使う

次に「予算を決めて課金」ゲーマーと「まとめて課金」ゲーマーの日頃の考えや行動といったライフスタイルの特徴を見てみます。

「時間やお金を使っていること」を聞くと、「予算を決めて課金」ゲーマーは「充実感を得る」ことが33.3%と高く、さらに「感動する」こと、「競争・勝負をする」ことなどが日本人全体と比較して高い項目でした。一方、「まとめて課金」ゲーマーは「一時の現実逃避」(22.1%)が日本人全体と比較し高く、その他「爽快感を得る」「創作の楽しさを味わう」なども高い傾向が見られました。【グラフ5】

また、「憧れるイメージ」では、「予算を決めて課金」ゲーマーは「品がある」が最も高く42.9%、加えて、「都会的」「中世的」といった洗練された印象の項目が日本人全体と比較して高い傾向でしたが、「まとめて課金」ゲーマーは、「明るい」「活発・元気」「キャラの立つ」といった積極的な印象の項目が高く、「憧れるイメージ」も違った特徴が見られました。【グラフ6】

次に、「日ごろの情報源」では、「予算を決めて課金」ゲーマーでは、「インターネット動画番組」が最も多く41%がネット動画番組を情報源としています。一方「まとめて課金」ゲーマーの56.7%は「Twitter」を情報源として利用しています。
また、「予算を決めて課金」ゲーマーは、日本人全体と比較して「国内外のニュース」に影響を受けるという項目が高い一方、「まとめて課金」ゲーマーでは、「SNS」や「アニメ・コミック」「音楽」などのエンターテインメントからの影響を受けるという傾向が見られました。

ゲーム意識のみならず、ライフスタイルも鑑みると、「予算を決めて課金」ゲーマーは、“ゲームをプレイする”時間は、日常的であり、ストレス発散をするための楽しみな時間と捉えています。またこの層にとってゲームは、求めている充実感や感動を与えてくれるものであるためそれらを継続的させるために、毎月予算を決めてお金を使っていることが窺えます。
一方、「まとめて課金」ゲーマーは、ゲームによって「現実逃避」「爽快感」「創作」といったような、エンターテインメントならではの没入感に浸ることが重要となっており、さらに没入するために(ついつい)まとめてお金を使っているようです。
上記のように、“日常的に課金プレイする”と言っても、課金スタイルの違いは、プレイするゲームのタイトルやジャンルが違うというだけではなく、その背景にある“心理的に求めていること”自体が異なってくることがわかります。

今回の結果から見えたように、今や、個人の志向や欲求はその行動だけでは非常に捉えにくい時代とも言えるでしょう。個人個人の考え方が多様化しており、さらに情報との接点・選択肢も非常に多くなっています。世代間ギャップという言葉では語れないほど、掴みどころのない個人の志向や欲求に対して、何をどのようにして訴えかけていくのかということは、どんな企業もマーケティング活動として大きな課題です。商品やサービス、値段といったような分かりやすい価値に加えて、ユーザーひとりひとりが、情報に至るまでの経緯や過程、感情の移り変わり、それらの背景などに真摯に向き合いながら、細やかに対応していくことがより重要になっているのではなのではないでしょうか。