RELEASE

6月に開催された水着イベントが話題の
『ブルーアーカイブ』
水着イベントで20代男性ユーザーを大幅獲得
~ストーリー追加日の平均プレイ時間は
1.5倍以上に増加~

2022.07.14⽉間定期刊⾏レポート

モバイルゲームのアクティブユーザー数を増加させるために数多くのイベント施策が実施されます。特に美少女系ゲームにおいて、夏場に開催されるゲーム内キャラクターの水着バージョンなどが入手できるイベント(以降、水着イベント)は、ユーザーの注目度、期待度が高いイベントです。
今回取り上げる『ブルーアーカイブ』では、6月22日より夏季イベント「アビドスリゾート復旧対策委員会」が開始されました。『ブルーアーカイブ』は『アズールレーン』や『アークナイツ』の運営を行っているYostarから配信されているモバイルゲームです。プレイヤーは学園都市「キヴォトス」の先生となり、学園都市で発生する様々な問題を生徒と共に解決するというストーリーが描かれます。丁寧に描かれた魅力的なキャラクターたちが3Dで動くRPGで、特にキャラクターやストーリーが人気の作品です。水着イベントでアクティブユーザーがどのように変化したのかiGageで見ていきたいと思います。

iGageの詳細はこちら:https://www.gameage.jp/igage/

【データの概要】

利用データ:iGageデータ

iGageデータ:2022年5月20日~2022年6月26日の期間のデータ

水着イベントで20代男性ユーザーを中心に獲得

はじめにアクティブユーザーの推移を見ていきます。
5月から6月にかけ、Dailyアクティブユーザー数は安定的に10万人以上の規模で推移していましたが、水着イベントの告知の生配信が行われた6月17日からアクティブユーザー数が上昇。水着イベントが開催された6月22日には14.3万人と、前日から2万人増加しています。
また、5月24日と6月8日にもアクティブユーザー数が微増しています。これはメインストーリーの追加や新キャラクターの実装が行われた効果と見られます。【グラフ①】

それでは『ブルーアーカイブ』はどのようなユーザーにプレイされているかを見てみましょう。
本作は男性向けの美少女系ゲームということもあり、全体の9割以上が男性ユーザー、特に20代男性が52.3%と過半数を占めています。またTOP3である10代から30代男性の合計は89.6%となっており、このセグメントだけで9割近いユーザー規模となっています。【グラフ②】

この、全体の9割近くを占める10~30代男性ですが、さらに細かく年齢別の推移を見ていきましょう。
どの世代もイベントが開始された6月22日に増加していますが、その中でも特に20代男性は1.35万人増加しており、今回の水着イベントが20代男性により大きな影響を与えたことが分かります。【グラフ③】

次に『ブルーアーカイブ』をプレイしているユーザーが、他にどのようなアプリをプレイしているのかを見ていきます。
最も多かったのは『ウマ娘 プリティーダービー』の41.3%。『ウマ娘 プリティーダービー』はアクティブユーザー数も多いため、同時プレイ率が高くなっていますが、それでも4割以上というのは非常に高い割合です。続いてアクティブユーザー数の多い『Fate/Grand Order』が33.1%となっており、TOP5がすべて、20代男性に人気の高い美少女系ゲームで占められています。また『ブルーアーカイブ』と同じく、Yostarが運営を行っている『アズールレーン』と『アークナイツ』が入っている点は本作の特徴と言えるでしょう。【表1】

【表1】『ブルーアーカイブ』クロスプレイ:ゲームアプリTOP5
(2022.6.20〜2022.6.26時点)

アプリ名称
同時プレイ率
(%)
1
ウマ娘 プリティーダービー
41.3
2
Fate/Grand Order
33.1
3
アズールレーン
18.0
4
プリンセスコネクト! Re:Dive
18.0
5
アークナイツ
16.4

ストーリー追加日には平均プレイ時間が1.7倍以上に

【グラフ①】で確認されたように、メインストーリーの追加が行われた5月24日と6月8日、水着イベントが開始された6月22日は、それぞれDailyユーザー数に顕著な増加が見られましたが、平均プレイ時間の変化には異なる傾向が見られます。『ブルーアーカイブ』の普段の平均プレイ時間は30分前後ですが、メインストーリーが追加されたタイミングでは平均プレイ

時間が50分以上に増加しています。『ブルーアーカイブ』のストーリーはユーザーからの評価が非常に高く、追加されたその日のうちに読みきっているユーザーが多いため、ストーリー追加日の平均プレイ時間が長くなっていると思われます。【グラフ④】

このように、『ブルーアーカイブ』の水着イベントは20代男性を中心に多くのアクティブユーザーを獲得したことが確認されました。また、メインストーリーの追加では、ユーザーの平均プレイ時間が増加することも確認できました。
平均プレイ時間の増加は、ユーザーがそのゲームに集中し熱中しているということであり、ゲームを運営する企業にとって重要なKPIの一つと言えます。『ブルーアーカイブ』のケースでは、水着イベントで獲得したユーザーを、今後新たに追加されるストーリーで引き付け、熱中させ、継続プレイヤー数を維持していくことが重要になるでしょう。
ストーリーやキャラクター人気の高いゲームの運営においては、同様の戦略をとるケースが多いと考えられます。今後もこのような特長を持つアプリの「仕掛けと動向」に着目していきたいと考えます。